点字ブロックは何故黄色なのか

f:id:yuki_tkd:20151007213416j:plain 写真: フリー写真素材ぱくたそ

大学に向かう途中、駅の点字ブロックを見て疑問に感じたので、調べてみたらすぐに答えが出てきた。

http://www.h-road-s.co.jp/service/texturedpavingblock/tpb05.html

答え

一言で言うと、 点字ブロック(視覚障害者誘導用標示)が黄色なのは、「弱視者は視覚障害者誘導用標示の色を見ながら歩くことが多い」からだそうだ。 視覚障害者の約7割は弱視者らしく、点字ブロックの色を見ながら歩いていることも多いそうだ。 先ほど記載したページに図を交えて分かりやすく解説されているので、詳しい話は見ていただいたほうが僕が説明するよりも良さそう。

気づき

こういう細かいことに気づけるかどうか、理解できているかどうかって大事だと思っていて、 自分がもし点字ブロックの設計をすることになったら、どういう点に気をつけて設計するだろうといったことを調べる前に考えてみた。

僕ならこう設計するだろう。

点字ブロックを設置するからには、その点字ブロックをすべての動線に繋ぐ必要がある。 街の地面はアスファルトやレンガで出来ているので、点字ブロックをすべて同じ色にすると目立つ箇所が出てくるはずだ。 ならば色を変えてアスファルト上では黒色、レンガ上では赤色にしよう。

ただ、こうすると街の景観は良くなるが、点字ブロックの存在に気づかない晴眼者が増えるだろう。 点字ブロックの上で立ち止まったり、居座ったりされると点字ブロックの意味が無い。

点字ブロックの上に居座らないような色... その場に立ち止まらないような、危機感を煽る色。 警告とかって赤色が多い気がする。緑がOKなら赤はNGっていうイメージは誰もが持っている。 よし、点字ブロックは赤色で統一しよう!

たぶんこんな感じになる。 が、これは明らかに晴眼者の考えでしか無いし、何よりも前提条件がいつの間にか視覚障害者から全盲視覚障害者に変わっている。 もうちょっと考えたら、色覚障害の人も居るのだから赤とか緑は良くないとか、色々考えるかもしれないが、 視覚障害者の多くが色を見ながら点字ブロックを歩くだろうなんて考えは、たぶん出ない。

実際に視覚障害者に聞かないかぎり。

視覚障害者っていうと全盲っていう固定観念を無意識に考えてしまうし、色眼鏡で見てるって気づくのも難しい。 良くないと思っていても、そう考えている以上仕方ないし、どうしても自分は中立の立場で考えていると思ってしまうだろう。

点字ブロックの話だけでなく、物事を当事者の視点で考えるのって、本当に難しい。 こういうことを考える経験を積めば、違う立場からの見方も出来るようになるのだろうか。