論文紹介『uniMorph - Fabricating Thin-Film Composites for Shape-Changing Interfaces』
はじめに
本エントリは, id:yumu19 さんが始められたヒューマンコンピュータインタラクション論文紹介 Advent Calendar 2015の5日目です.
今回紹介する研究は, デモ動画を見たときに, 純粋に未来感があってかっこいい!と感動したものの, 論文はまだ読んでいなかったものです. せっかくの機会なのでAdvent Calendarに参加して紹介させていただきます.
論文紹介
僕が紹介するのは, MIT Tangible Media Groupの『uniMorph - Fabricating Thin-Film Composites for Shape-Changing Interfaces』です.
(Tangible Media Groupはデモ動画と論文へのPDFリンクを綺麗なページで簡潔に紹介してて良いですね. ACM入ってなくても論文読める...!)
概要
- 一言で説明すると「形が変形するディスプレイ」なんですが、まずは動画を見て頂けると良いと思います.
- 自分でカスタマイズ出来て簡単に作れる. プリンタとかトナー転写とか手書きとかでも作れる.
- 本体がタッチセンサにもなっているので, 接触位置検知が出来る.
- 電子回路を載せたりも出来る.
- 主要部分はポリエチレンとカプトンで出来てる.
- 電気を流して熱を発生させ, その熱で形を変形させている.
- 変形するときに必要な熱は電気じゃなくても良いので, 太陽光とかで変形もする
応用例
- 花びらが開いて電気が点くランプシェード
- 栞のように挟んでおけるブックライト. 触ったら必要な形に変形してライトが点灯する. 閉じるときは, もう一度触れば元に戻る.
- 重要な通知が来たときに開くiPadのカバーが物理的に開いて, 通知を知らせる.
まとめ
- 薄く形がプログラマブルに変化する素材を作成した.
- 受動的にも能動的にも形が変化してインタラクションすることが出来た.
- 触って入力 + 形が変形して出力
- 熱の伝え方を変えて応答速度を上げるのが今後の課題.
最後に
まだ空きがあるようなので, HCI関係でオススメな論文有る方は是非! qiita.com